インターネット広告を最大限に活用していくためには、セグメントへのアプローチ方法がとても重要です。インターネット広告の発展により、従来型のテレビ、新聞、雑誌などのマスメディアでは個別にリーチすることのできなかった、生活者のセグメントに対しても細分化してアプローチすることが可能になりました。このことは、自社のターゲットとなり得る、対象の生活者のみに広告を届けることが可能となったともいえます。インターネット広告においてはこの セグメントへのアプローチの仕方によって、その効果が大きく変わってきます。

このセグメントに対する、アプローチ方法として最も優れているものの一つがフェイスブック広告ではないでしょうか。今回は、フェイスブック広告のターゲティングがなぜ優れているのか、また、フェイスブック広告のターゲティング設定を上手に活かしていくための運用方法とは、などをまとめさせていただきます。

【目次】

  1. マーケティングセグメントの基本
    • マーケティングセグメントとは
    • マーケティング施策を考える際に注意したいこと
  2. Facebook広告で可能なターゲティング
  3. Facebook広告がターゲティングに強いわけ
  4. ターゲティングを使ったフェイスブック広告の運用方法
  5. まとめ

①マーケティングセグメントの基本

フェイスブック広告のターゲティングの話をする前に、簡単にマーケティングセグメントについて触れておきたいと思います。

◆マーケティングセグメントとは

マーケティングセグメントとは市場や対象となる生活者を、細分化してグルーピングすることです。細分化するための軸は大きく分けて4つあります。

デモグラフィックデータ(人口統計学的属性情報)
 年齢、性別などの生活者の基本データです。
・ジオグラフィックデータ(地理的情報)
 居住地域や、移動手段となる沿線情報、GPSデータなどがこれになります。
サイコグラフィックデータ(心理的情報)
 気持ちや悩みなどの心理面です。興味関心などもこれにあたります。
ビヘイビアルデータ(行動変数)
 商品に対する知識や購買頻度、利用頻度などの行動パターンがこれにあたります。

また、これらの組み合わせでより細かなセグメントを設定することも可能です。

⇒セグメント・セグメンテーションについてもっと詳しく知りたい方はコチラを参照ください
セグメントとは?:マーケティングで重要なターゲティングセグメント

◆マーケティング施策を考える際に注意したいこと

マーケティングセグメントを考える際は本当にそのセグメントにアプローチすることが出来るのかという点に注意しておくとよいでしょう。マーケティング論で有名なコトラーはセグメントについて下記のように基準を設けています。

  • 測定可能であること
  • 到達可能であること
  • 利益が見込めること
  • そのセグメントに対して、マーケティングを実施する、能力や経営資源が備わっていること。

マーケティング施策を考える場合には、いろいろとセグメントの条件を思いつきますが、いざ実際に配信しようとした際に、広告媒体側でターゲティング設定が出来ないというケースが良くあります。また、上記の基準の最下段にあるようにセグメントに対する経営資源(予算)も十分に考慮しておく必要があります。設定したセグメントの範囲が大きすぎる場合、想定していた広告予算では全てのターゲットにリーチし切れないという場合も起こりえます。このような場合はセグメントを狭めるなどして効率化を進めていくほうが、その後の運用改善に結び付きます。

マーケティングセグメントを設定する際は実際にどのようなセグメントが可能なのかを確認しながら進めていくとよいでしょう。

②Facebook広告で可能なターゲティング

フェイスブック広告では下記のようなターゲティングが可能です。

・年齢、性別、学歴、家族構成など
 デモグラフィックデータを用いたターゲティングです。

・地域
 ジオグラフィックデータを用いたターゲティングです。
 フェイスブック広告では、

・該当の地域のすべての人
 (エリア内に自宅がある人、または、最近の位置情報がある人)
 ・該当の地域に住んでいる人
 (エリア内に自宅がある人)
 ・最近、該当する地域にいたすべての人
 (エリア内に最近の一番近い位置情報がある人)
 ・該当の地域を旅行中の人
 (エリア内に最近の一番近い位置情報があるが、自宅が200km以上離れている人)

 とさらに細かく設定することが出来ます。

・趣味関心
 ユーザーの心理面(サイコグラフィックデータ)に基づくターゲティングです。
 例えば、スポーツ好きであれば、「キャンプ」、「サーフィン」などのアウトドア活動や
 「アメフト」、「ゴルフ」といったスポーツ競技まで細かく指定できます。

③Facebook広告がターゲティングに強いわけ

フェイスブック広告が、他の広告媒体と比べてユーザーのターゲティングに強いわけは、Facebookが基本的に実名での登録であり、かつ、自発的なコミュニケーションをするSNSツールであるというところにあります。ユーザーはFacebookを利用しながら、「いいね!」をしたり、コメントをしたり、広告をクリックしたりします。フェイスブック広告では、ユーザーのこうした自発的な行動をもとにユーザーの興味のあるコンテンツや、行動パターンなどを分類していきます。こうした情報をもとにセグメントを細分化しターゲティングできるため、フェイスブック広告のターゲットの精度が高くなっているのです。

フェイスブック広告では、具体的にユーザーの下記のような行動をもとにターゲットグループを設定していると発表されています。

  • 性別、年齢、エリア情報などユーザーのデモグラフィックデータ
  • ユーザーが興味を持った広告
  • ユーザーが何かしらのアクションを行うページの内容
  • Facebookのサービス内外での購買行動の傾向など

最後のFacebookのサービス内外での購買行動の傾向は一見分かりにくいかもしれませんが、他の広告主も含めて、様々なサイト内に入っている、フェイスブック広告のピクセルタグに触れることで、ユーザーが購買行動に意欲的なのか、もしくはあまり興味がないのかなど行動パターンを分類することが出来ます。

フェイスブック広告では、これらのデータを基にしてターゲティンググループを作成しています。これらの中から、自社の広告にマッチしそうなターゲットを選んで、各広告セットに紐づけていくことで、特定のセグメントへの広告配信が可能になります。

③ターゲティングを使ったFacebook広告の運用方法《中級者向け》

フェイスブック広告に限った話しではないのですが、運用型広告を運用していくうえで重要なのはアカウント構成の作り方です。このアカウント構成の作り方次第で、その後の広告運用の効果がほぼ決まってしまうと言っても過言ではありません。

フェイスブック広告でのターゲティング設定は広告セット単位で行っていきますので、広告セットにそれぞれターゲティングを設定していきます。例えば、

・「25歳~34歳・男性・興味関心:自動車」の広告セット
・「25歳~34歳・男性・興味関心:魚釣り」の広告セット

というようにそれぞれターゲティングを設定していきます。そして、その広告セットの中に、画像やテキスト文など、それぞれの広告訴求を登録していきます。設定上は一つの広告セットに、いくつもターゲティングを紐づけることは可能ですが、おおざっぱにくくってしまうと反って効果が見えづらくなります。ターゲティングを分けて運用していくことで、どこに課題があるかを発見しやすくなります。

また、広告運用を進めていく際に、気を付けなければならないのは、ターゲティングが重なっておらず、また、比較の対象として有効であるということです。

・「25歳~34歳・男性・興味関心:自動車」の広告セット
・「25歳~34歳・男性・興味関心:自動車レース」の広告セット

このような設定の場合、「興味関心:自動車」のターゲティングと「興味関心:自動車レース」のターゲティングが近すぎてしまうため、それぞれの対象ユーザーが重複していると考えられます。そうなってしまうと、どちらの広告セットの効果が良いのかという議論はあまり意味をなさなくなってしまいます。広告運用をしていくうえでは、ターゲティングあまり近づけすぎないことがポイントになります。

④まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はフェイスブック広告のターゲティングについてご説明させていただきました。フェイスブック広告では、ユーザー自身の自発的な行動に基づいてターゲティンググループを設定しているため、他の広告媒体と比べ精度の高いターゲティングが簡単に出来ることが特徴になります。

反面、フェイスブック広告は運用型広告になりますので、配信開始後の広告運用が非常に重要になってきます。ターゲティングを設定したから、後は大丈夫というものではけしてありません。

「最近効果が伸び悩んでいる・・・」
「実際に配信開始してみたが次に何をすれば・・・」

もしも、フェイスブック広告の適切なターゲティング方法やその後の運用方法が分からない場合はご気軽にご相談いただければと思います。