ディスプレイ広告やフェイスブック広告などでバナー広告を配信すると、同じユーザーに広告が何度も配信されてしまうことがあります。そんな時に、気になるのが《フリークエンシーキャップ》ではないでしょうか。特に、フェイスブック広告ではターゲティングの精度も高いとされているため、そのフリークエンシーキャップはどのような仕組みになっているのか、ますます気になるところです。

今回はフェイスブック広告のフリークエンシーキャップの仕組みについてご紹介させていただきます。

【目次】

  1. フリークエンシーとは
  2. Facebook広告のフリークエンシーキャップ
  3. Facebook広告ではフリークエンシーよりも関連度スコアを重視すべき
  4. まとめ

①フリークエンシーとは

フリークエンシーとは、1人のユーザーに対して広告が一定期間に何回表示されたかを示す指標になります。この指標の数値が高ければ、1人のユーザーに同じ広告が多く配信されていることになります。

1人のユーザーに対する広告配信は多ければ多い方が良いというものではありません。広告の配信量が多すぎると、広告や商品に対してネガティブなイメージを持つようになってしまい、ブランドイメージを毀損する恐れが出てきてしまうからです。しかし、逆に、フリークエンシーが少なすぎると刹那的な広告配信になってしまい、ユーザーの記憶にとどまることが出来ません。このように、広告のフリークエンシーは、その適正な回数を見極めるが難しいところでもあります。

フリークエンシーキャップとは、1人のユーザーに対しての一定期間の広告配信量に上限を設定することです。フリークエンシーキャップを設定することで、同一広告の配信過多によるブランドイメージの毀損を防いだり、興味のないユーザーに対しての無駄な広告配信を防ぐなど、広告配信の最適化を進めていくことが可能になります。

②Facebook広告のフリークエンシーキャップ

実は、フェイスブック広告のフリークエンシーキャップは多くの場合、手動で設定できず媒体側で自動調整されています。

※「リーチ&フリークエンシー」キャンペーンを設定できる場合は、フリークエンシーの上限を設定することが出来ます。このキャンペーンは条件を満たしている一部のアカウントのみに開放されている機能になります。(2019年4月現在)

フェイスブック広告では、手動でフリークエンシーキャップを設定することはできないものの、ブランドイメージを毀損しないような独自の配信ロジックが組み込まれています。

  • Facebookのニュースフィードでは、同じFacebookページの広告は2時間に1回しか表示されない。
  • Instagramのフィード内では、同様に、3時間に1回しか表示されない。

また、同じ広告は、初めて広告を表示するユーザーの方が、既に広告を表示したことのあるユーザーよりも多く表示されるように調整されています。

このように、フェイスブック広告では、広告配信がユーザーに不快なイメージを与えないよう独自の配信ルールによって調整されています。

③Facebook広告ではフリークエンシーよりも関連度スコアを重視すべき

フェイスブック広告では、広告の品質を管理するために《関連度スコア》という指標を算出しています。この指標は、ターゲットとしているユーザーグループに対して、その広告がどのくらい関連しているのか、関心を持たれているのかを示す指標になります。関連度スコアは1から10の数値で算出されており、この数値が高ければ、ターゲットユーザーの関心が高いということになります。

関連度スコアは広告へのエンゲージメント(クリックや動画の再生などの好意的な評価)や広告を非表示にするなどのアクション(否定的な評価)をもとに算出されています。

関連度スコアが低いということは、ターゲットユーザーから、好意的な評価を得ていないということになります。長期間同じ広告を配信し続けている場合は、ユーザーが広告に飽きてしまっているのかもしれません。このように、広告の関連度スコアを確認することで、ユーザーの広告に対する反応を確認することが出来ます。関連度スコアが著しく低い場合は速やかに広告の差し替えをしたほうが良いでしょう。

ただし、Facebookが提示しているように、この関連度スコアは、同じターゲティングをしている他の広告と比べた相対的な指標で、飽くまでも広告の状況を示す参考指数にすぎません。関連度スコアの改善が運用の目的になってしまわないようにしましょう。

※関連度スコアは2019年4月以降廃止され、広告関連度診断という指標に随時切り替えが進むと予定されています。

④まとめ

いかがでしょうか、今回はフェイスブック広告のフリークエンシーキャップについてまとめさせていただきました。フェイスブック広告ではフリークエンシーキャップを手動で調整することはできませんが、独自の配信ロジックにより、1人のユーザーに対して同じ広告が配信されすぎないように調整されています。この点はむしろ、他の媒体よりもブランドイメージの保護に役立っているのではないかと思います。

一方で、広告がユーザーに与えるイメージや広告の最適化という観点からはむしろ、広告の関連度スコアを見るべきといえるでしょう。クリック率などユーザーのエンゲージメントはユーザーの広告に対する関心をダイレクトに表している指標といえます。もしこの関連度スコアが低いのであれば、ユーザーは広告に対してネガティブな印象を与えているのかもしれません。

フェイスブック広告ではフリークエンシーキャップは自動的に調整されていますが、ネガティブな印象の広告を配信し続けることは、ブランドイメージを傷つけることにもつながりかねません。

関連度スコアが低い場合は、広告の差し替えを検討してみるとよいでしょう。

フェイスブック広告の運用で分からないことがございましたら、お気軽にご相談いただければと思います。