インターネット広告を始めるにあたり、「何から始めようか・・・」と迷ったとき、必ずといっていいほど選択肢にあがってくるのが、リマーケティング広告ではないでしょうか。

リターゲティング広告と呼ばれている場合もありますが、本質は同じです。)

限られた広告予算で効果を求められているため、インターネット広告を始めるなら、無難にリマーケティング広告でしょ・・・なんて考えている、担当者様も多くいらっしゃることかと思います。

確かに、リマーケティング広告は費用対効果の面で、リマーケティング広告とそれ以外のノンターゲットユーザーへの配信と比べた場合効果は良いといえるでしょう。しかしながら、リマーケティング広告の性質を考えると、リマーケティング広告だけを実施していれば、後は安心というものでもありません。効果の良いリマーケティング広告ですが、正しく理解をしないと、その後の効果を高めていくことが出来ません。是非、最後まで読んでいただければと思います。

まずは『リマーケティング広告とは』から押さえておきたい方はコチラ
リマーケティング広告を正しく使うために。《リマケ広告/基礎編》

【目次】

  1. リマーケティング広告の効果とは
  2. ページごとにリマケリストを作成して活用する
  3. リマーケティング配信には最低ユーザー数が必要
  4. リマーケティング広告だけでは改善は難しい場合もある
  5. まとめ

①リマーケティング広告の効果とは

リマーケティング広告はバナー広告などに代表されるディスプレイ広告の配信メニューの1つです。リマーケティング広告では、1度広告主のウェブサイトに訪れたことのあるユーザーのみに限定して広告を配信することが出来ます。その為、既に商品やサービスの情報を認知しているユーザーへ向けて広告を配信するため、全く認知していない新規のユーザーへ広告配信をする場合と比べ費用対効果は良くなる傾向にあります。

過去の運用実績では、リマーケティング広告と新規ユーザーへの配信を比較した場合、獲得効率(CVR)が10倍、獲得単価は約3分の1となっている実績もあり、コンバージョン獲得という目的において、その費用対効果は圧倒的に良いといえるでしょう。

ブロード配信とリマーケティング配信の比較

このように、一般的に見てリマーケティング広告は新規のユーザーへの配信と比べ費用対効果が良くなるといえます。

ページごとにリマケリストを作成して活用する

リマーケティング広告では、リマーケティングリスト(以下:リマケリスト)と呼ばれるターゲットリストを設定しなければなりません。このリマケリストは、ウェブサイトの全訪問者を対象としたリストがデフォルトで設定されていますが、さらに細かくURL単位で設定することが可能です。

リマーケティング広告では、よりコンバージョンに近いページに対してターゲティングする方がその効率は良いといえます。例えば、購入直前のフォーム入力のページで離脱してしまったユーザーをターゲティングする方が、サイトのトップページで離脱したユーザーに対するターゲティングよりも、コンバージョン効率が高くなります。

ページごとでリマーケティング配信をした場合の比較

www.example-▲▽×○.com/というアパレルショップのECサイトを例にとって考えてみましょう。
このサイトの階層は下記のようになっています。

個別の商品のページ            :www.example-▲▽×○.com/products/no001
商品カートのページ            :www.example-▲▽×○.com/cart
購入フォームのページ         :www.example-▲▽×○.com/form
購入完了のサンクスページ  :www.example-▲▽×○.com/thanks.html

一般的なユーザーの流れは、商品のページを見て、カートに追加し、購入フォームで必要項目を入力し、購入ボタンを押して、購入完了のサンクスページに到達することかと思います。

このような場合、商品ページだけを見たユーザーよりもカートに追加してくれたユーザーの方が購入意欲が高いと考えられます。そこで、「商品カート訪問者」のリストを作成します。

例:商品カートのページを訪問したユーザーのリストを作成する

「URL [次を含む] https:// www.example-▲▽×○.com/cart」というルールを作成します。

「商品カート訪問者」のリストを作成することで、商品カート到達のユーザーに絞り込んでリマーケティング広告を配信ができるようになります。

一度商品を購入したことのあるユーザーに絞り込んで広告配信をしたい場合は「購入完了者」というリストを作成します。

例:購入完了のサンクスページに到達したユーザーのリストを作成する

「URL [次を含む] https:// www.example-▲▽×○.com/thanks.html」というルールを作成します。

「購入完了者」のリストを作成することで、一度購入したことのあるユーザーに対して再購入を促すリピーター特典を付けた広告や、クロスセルアップセルのを促すような広告を配信することが可能になります。

◆2つのリストを組み合わせる。

上の例ですが、2つのリストを組み合わせることも可能です。通常のユーザーの導線を見てみると、商品カートを通って購入完了することになっていますので、「商品カート訪問者」のリストには「購入完了者」が含まれていることになります。

そこで

「商品カート訪問者」のリスト、かつ、「購入完了者」のリストを含まない

という形で2つのリストを組み合わせることで、商品カートには到達したけど、購入には至らなかったユーザーに限定して広告配信をできることになります。未購入者に限定することで、訴求ポイントも絞れるようになり、広告効果を改善することが出来ます。

③リマケ配信には最低ユーザー数が必要

リマーケティング広告の配信のためには、サイトを訪れたユーザーをまとめたリマーケティングリストを作成する必要がありますが、このリストには一定のユーザー数以上を蓄積しておく必要があります。

広告配信のために必要な最低ユーザー数は1000人以上のユーザー数が必要になります。

つまり、リマーケティングリストを蓄積するためには、最低1000人以上のユーザーにウェブサイトを訪問してもらう必要がります。

※ここでは訪問者数=リマケリストユーザー数としていますが、ユーザー側のデバイス設定などにより実際には全ての訪問者をリマケリストに加えることはできません。ですので、それ以上の訪問者数が必要になると思っていて良いでしょう。

特に注意しなければならないのは、流入数の少ないページや、組み合わせリストを作成した際にも、この最低ユーザー数を確保する必要があるということです。

上の例で見てきましたように、購入フォームのページや購入完了のサンクスページにリマーケティングリストを設定しようとする場合、当然のことながら、サイト全体の訪問者数に比べて、これらのページは訪問者数が少なくなります。その為、リマーケティングリストを設定したとしても、実際には配信できないということがよく起こり得ます。

このように、リマーケティング配信を検討する場合は、ウェブサイト全体の流入数や、それぞれのページごとの訪問者数を意識して考えていく必要があります。

④リマーケティング広告だけでは改善は難しい場合もある

リマーケティング広告は、一度サイトを訪れたことのあるユーザーのみに対する広告配信です。つまり、リマーケティング広告では新規のユーザーへアプローチをすることはできません。

もし、新規のユーザーへのアプローチを考えずにリマーケティング広告のみを配信していた場合、ターゲットユーザーが一巡してしまえば、その後の効果は低下してきてしまいます。

例えば、会員登録を促すために、リマーケティング広告を配信することを想定すると分かり易いでしょう。ユーザーは一度、会員登録をしてしまえば、再び会員登録をする必要はありません。サイト訪問者に対して、リマーケティング広告を配信し続ければ、「会員登録」の対象となるユーザーは枯渇してしまいます。

このような事態を避けるためには、新規ユーザーのウェブサイトの訪問が必要になります。常に一定の新規ユーザーにウェブサイトを訪問しておいてもらえば、対象となるユーザーも枯渇することはありません。

リマーケティング広告で効果を上げていく為には、集客の施策も併せて考えていかなければならないのです。

⑤まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はリマーケティング広告の効果についてまとめさせていただきました。

リマーケティング広告はウェブサイトの訪問者に対して限定して広告を配信することのできる手法であるため、何も知らない新規のユーザーに対して広告を配信する場合と比べ、費用対効果は良くなるといえます。

しかし一方で、リマーケティング広告のみを配信していても効果改善をし続けることは難しいでしょう。新規のユーザーの訪問がなければ、リマケリストのユーザー数が枯渇してしまうからです。その為、リマーケティング広告を配信する際は新規のユーザーへのアプローチ方法も併せて考えていく必要があります。

リマーケティング広告の効果が改善できていないと思われる際は、リマケリストが枯渇しているのかもしれません。

リマーケティング広告の改善にお悩みの際は是非ご相談いただければと思います。