運用型広告を活用し、その成果を改善するために必ずといってもいいほどに登場してくるのがこのリマーケティング広告という手法です。ウェブマーケティングを担当されていれば、必ず一度は耳にしたことがあり、効果の良い配信手法と認識されている方も多いかと思います。しかしながら、リマーケティング広告も、正しく理解していないとその効果を発揮するこが出来ません。

今回は、リマーケティング広告を正しく活用するために、重要なポイントをご紹介したいと思います。

【目次】

  1. リマーケティング広告とは
  2. リマーケティング広告を始める前にやっておくこと
    • リマケタグの設置
    • リマケリストの作成
  3. リマーケティング広告に関するそのほかのメニュー
    • リマーケティングの進化版!? 最近よく聞く動的リマーケティングって?
    • ディスプレイ広告以外でのリマーケティング
  4. まとめ

①リマーケティング広告とは

リマーケティング広告とは、一度サイトに来たことのあるユーザーに対して広告配信をする手法になります。一度、ウェブサイトを訪れたことのあるユーザーは、自然検索やインターネット広告、もしくは他のサイトでの参照など、どの経路からであったにせよ、広告主のウェブサイトの内容に興味を持っている可能性が高いです。リマーケティング広告では、一度ウェブサイトを訪れたことのある、有望な見込み客獲得を切り分けて広告配信をすることが可能です。

リマーケティング広告の配信にはリマーケティングリスト(リマケリスト)と呼ばれる配信ターゲットとなるユーザーのリストを作成する必要があります。

以下ではリマーケティング広告を配信するまでに必要な事を見ていきたいと思います。

②リマーケティング広告を始める前にやっておくこと

リマーケティング広告を始めるためには、事前に二つの準備が必要になります。それは「リマケタグの設置」と「リマケリストの作成」です。この二つの言葉は、広告代理店の方が良く使っているかと思いますので、是非理解しておきたいところです。

リマケタグの設置

少しシステム的な話になりますが、リマーケティング広告では広告主のサイトを訪れたことのあるユーザーと訪れたことのないユーザーをどのように識別しているのでしょうか。それはブラウザがCookieを持っているか持っていないかで識別しています。

※厳密にはユーザー(個人)の識別というよりもChromeやFirefox、Safariなどといったブラウザ単位での識別をしています。

ブラウザの識別にはCookieというものが用いられています。例えばChromeを使って、広告主のサイトを訪れた場合、そのChromeにはその広告主のサイトを訪れたという足跡のようなものが残ります。この足跡がCookieになります。そしてCookieを付与するために必要なものが『リマケタグ』です。

GoogleやYahoo!の広告媒体では、ブラウザがこのCookieを持っているか持っていないのかを識別してリマーケティング広告を配信しています。

リマケリストの作成

リマケリストとは配信対象のユーザーをまとめたリストになります。リストは広告主のサイトのURL単位で設定することが出来ます。URLが別々であれば「商品Aのページを訪れたユーザー」、「商品をカートに追加したユーザー」、「商品購入完了のページ(サンクスページ)まで到達したユーザー」のように、サイトの階層に合わせたリマケリストを作成することが可能です。また、「商品Aのページを訪問したユーザーのリスト、かつ、商品購入完了したユーザーのリスト以外」というように複数のリストの組み合わせも可能です。

リマケリストの作成は複雑に考えると難しくなってしまいますので、最初は

  • 「全訪問者(ウェブサイトに訪れたことのあるユーザー)」
  • 「(登録や購入の)完了ページに到達したユーザー」

の2つのリストから始めてみるとよいでしょう。

この2つが作成できれば、2つのリストを組み合わせることで

「全訪問者のうち、完了ページに到達していないユーザー」※つまりサイトのゴールに到達していないユーザーに絞って広告配信をすることも可能になります。

③リマーケティング広告に関するそのほかのメニュー

リマーケティング広告では、ディスプレイ広告の他のターゲティング設定と掛け合わせて配信することも可能です。「サイトに訪問したユーザーの中で30代男性」といったように属性データを掛け合わせたり、「まだ商品を購入していないファッション・化粧品に興味のあるユーザー」といったように、ユーザーの興味関心と掛け合わせることもできます。

このように、他のターゲティングメニューとリマーケティングを掛け合わせて使うことで、より、確度の高いユーザーに絞って広告配信ができるようになりますので、皆さんもぜひ実践してみてください。

リマーケティングの進化版!? 最近よく聞く動的リマーケティングって?

通常、Google広告(GDN)やYahooディスプレイアドネットワーク(YDN)ではリマーケティング広告を実施する場合、リマケリストを手動で作成して広告を配信します。しかし、多数の商品を扱うECサイトのような場合、アイテム・色・サイズというようにウェブページがサイトの構成上無数に存在してしまいリマケリストを手動で作成し、広告のターゲティング設定をしていくというのは現実的な方法ではありません。そこで登場したのが動的リマーケティングというメニューです。

最近では、ECサイトの他にも、物件を多数扱う不動産業界、求人を扱う人材業界、旅行先や宿泊先を扱う旅行業界などの業界で動的リマーケティングとの相性が良いとされ、良く用いられています。

動的リマーケティングでは、ユーザーのターゲティングは自動で行われます。例えばECサイトの場合でユーザーが「赤いTシャツ」の商品のページを見たとします。そうするとそのユーザー「赤いTシャツ」という商品に合わせて動的にバナーを作成して、自動的に広告配信をしてくれます。

このように、膨大なページを扱うウェブサイトの場合は、動的リマーケティングを活用することでリマーケティングの効果をより高めることが出来ます。

ディスプレイ広告以外でのリマーケティング

リマーケティング広告の手法は検索連動型広告(リスティング広告)でも実施することが可能です。これはRLSA(Remarketing Lists for Search Adsの略)や検索リマケとも呼ばれている検索広告向けリマーケティングです。

この仕組みとしては今まで紹介しているリマーケティングと同じです。サイトを訪問したことがあるユーザーが特定のキーワードで検索した際に、リスティング広告を出稿したり、通常のユーザーとは区別して入札単価を設定したりするために用いられています。

検索リマケは特に、競合との入札が激しいビックワードなどの一般ワードで実施すると効果的です。

検索数が多く、競合の多くが広告を出稿しているキーワードなどでは、ふつうにリスティング広告を出稿した場合、コストが嵩み、費用対効果が悪くなることがあります。そこで、検索リマケを実施して、広告主のサイトを訪れたことのある(つまり商品を認知している)確度の高いユーザーに絞り込んでリスティング広告を出稿することで、費用対効果を改善することが出来ます。

⇒RLSAをもっと知りたい方は詳しく知りたい方はコチラを参照ください。
リスティング広告の《RLSA・検索リマケ》ってどんな機能?

④まとめ

いかがでしょうか。今回はリマーケティング広告という手法についてまとめさせていただきました。リマーケティング広告は正しく活用することで、ウェブマーケティング全般の効果を高めることが出来ます。

ディスプレイ広告のリマーケティングが最も多い活用事例ですが、検索連動型広告(リスティング広告)でできるRLSAやECサイトのように数多くの商材を扱っているウェブサイトなどで活用されている動的リマーケティングなど、リマーケティング広告もどんどんと進化してきています。

リマーケティング広告の活用方法にお困りの際は、是非ご相談いただければと思います。